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2025/02/02 12:59 |
銀英伝7巻を読みつつ
お久しぶりです。長い留守ですみません!
しれっと通常営業です。(開店休業中的な意味で)
ツイッターにも垂れ流していたのですが、銀英伝7巻を読んでいて思ったことをまとめたくて久々にメモ更新と相成りました。

原作7巻は軍人のロマンチシズムが至る所に散りばめられていて、後世の歴史家(じゃなくて前世の歴史家になるのか)的な第三者視点から読んだ時、それ以外の選択ってできなかったの?と各方面に対して思うことが多々ありすぎて(勝手に)困る。

皇帝ラインハルト様、レンネン暴走→ヤン逃走に端を発する同盟争乱の鎮圧に乗り出すのは良いのですが、マルアデッタで旧同盟軍結集の状況に対して打つ手が正面から撃破一択、しかも要約すると『予は戦いたい』であること+麾下諸将が揃いも揃って撃破(戦闘突入)に賛同しているのが、こいつら軍人政権すぎてやばい、と思うわけです。
状況を鑑みれば、暴力的叛乱勢力を一網打尽にできる訳ですから、ゲリラ戦やられるより万倍まし、反抗勢力をいっきに叩く千載一遇のチャンス!ともいえるので、正面撃破は鼻面折るパフォーマンスとして良いかもしれません。

しかし、皇帝ラインハルト様は銀河を統べる皇帝様になった訳で、戦争以外の余地を見出して欲しかった。
旧同盟領は長きに亘って帝国とは分離していた存在とはいえ、銀河帝国はあくまで彼らを叛徒どもと呼んでいた。つまり元をただせば同じ帝国の臣民。
でっかい器で、同盟に殉じるよりその志を生きて帝国に根ざす活動してみたら?許すし、みたいな勅令だしてたら、マルアデッタに終結した旧同盟軍人の一部は心が動いたと思うんです。
それ以前に、マルアデッタの状況にならないよう、旧同盟領で政治パフォーマンスをしても良かった。
ビュコック達があのような選択をしたのは、彼らなりの美学(後述しますが、個人的にはくそったれ美学です)があってのことでしたが、そこに至る原因を作った一端は、統治者となったラインハルトおよび銀河帝国の政治屋さんたちにもあったのだと思います。
いったい、銀河帝国は自由惑星同盟領をどのように統治するつもりだったか?
旧同盟領をどのように遇するか、というのは同盟の人々にとっては切実な問題であったにも関わらず、不安を残す占領統治しかできなかった、というのが銀河帝国側の落ち度、そのことに心を痛める銀河帝国サイドの人間のひとりやふたり居てもいいじゃないか、いやむしろラインハルト様、そこを思って下さいよ!と私はこんな長文書く程度には遺憾に思っている次第です。


次に、上述にあったビュコック元帥ら旧同盟軍人たちの一斉蜂起。集団自決に等しいマルアデッタ会戦。
自由惑星同盟という政体が、彼らにとって命より重い価値があったのだと主張する行動と思うのですが、軍人として美しい行為とは思いますが、いやいやそれによって旧同盟領が得る果実があったのか?というと、ない、訳です。
ラインハルト様はマルアデッタと後のハイネセン祭(粛清的な意味で)で、反抗勢力を完膚無きまでにぶちのめしております。
同盟領の人々の心に残ったのは、同盟のために散った同胞の姿に自分も奮起する!という気持ちではなくて、恐らく帝国に楯突いても良いことなにもないな…という諦めだったのではないか、と思うのです。
ビュコック元帥らの行動は、祖国を守る、殉ずる美しさに充ち満ちていますが、政治的な観点から見たときの評価には、とても疑問を持ってしまいます。
(こんなこと言ってたら英雄伝説ではなくなってしまうのですがね!)


さて、最後に真打ちヤン。
原作7巻は、ヤンがイゼルローン要塞を奪取し、ラインハルトがマル・アデッタ会戦にてビュコックと対決する場面が描かれています。
ヤンがイゼルローンを陥落させたのは、同盟から追い出されて(というか逃げ出して)、政治的・軍事的根拠地を求めた結果でした。軍事活動を行うにも資金が必要となるが、これまでのスポンサーであった同盟政府はほぼ空中分解寸前ですし、ヤン艦隊は自らが”革命軍”的な立場となり、それを宣伝することによって、古い言い方をすれば”同志”という名の資金提供者、政治的バックを得ようとした訳です。

ヤン・ウェンリーは、なぜヤン艦隊として独立することを選んだのか。
同盟は死に体だし、殺されかけたし、仕方ないから自分達の独自勢力作った方がいいよね!という状況の帰結であるといえばそれまでです。
結局、ヤンは軍人であり、軍事的名声によって政治権力を持つに至ったので、軍事的成功を得なければ資金も勢力も地盤も確保できなかった、というのがヤンの答だったと思うのです。
そしてその答は、ヤンの自己の信念を守る一方で、戦争による犠牲を伴うことを意味しているのではないか、つまり、ヤンもラインハルトと同じように、自己の存在価値を戦争という行為によって生み出していた=自分のために戦争した、としか思えない面があるんじゃないか?と感じてしまうのです。

この矛盾は、ヤン・イレギュラーズとして集ったキャゼルヌ・アッテンボローらにも共通するものです。
この辺を詳しく書くと寝る時間がなくなるので、次回!(たぶん続く)
本日のオチは、みんな戦争以外の選択をしようよ! 影響力あるんだから周り巻き込むこと(戦争)せず政治解決しよう!と私は7巻読んで思いました、という点のみです。それだけです、はい。

更新ないにも関わらず、拍手やメッセージ下さる皆様にいつもお力頂いております。
ありがとうございます!
今年は更新を有言実行できるよう頑張ります…。






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2014/02/26 01:18 | 雑記
クリスマスですね
お久しぶりのメモです。
現実に引っ張られすぎてサイト更新停止状態(しかしこれでも平常営業)でなんだかなーと思いつつも既に年末といえる時期になってしまいました。
更新できていないので何も書けることがないな!と我が身を反省しております。

とはいえ銀河の夢は果てがなく、ネタは拾っております。
・アッテンボローがバーミリオンで停戦命令に従わずラインハルトを亡き者にしていたらIF
・令嬢が同盟に転がり込むIF
の2点を中心として。どっちも茨の道ですね。

しかーしその前に本編も誇りも往復書簡もほったらかしなので、それを進めて行こうと決心をしつつ。年内更新できるといいよね?と自分に投げ掛けつつ。

拍手やメッセージ、いつも本当に有り難うございます。
やる気パワーに変えて、続きを世に出せるよう頑張ります。

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2013/12/25 00:29 | 雑記
秋の気配
更新できなくて土下座な山吹です。
夏は終わり、もう秋の気配。虫の音がきこえる9月も半ばです!

先月下旬の長期休暇から戻って悪夢のような一週間(業務トラブル的な意味で)を終え、さらに出張三昧の2週間が過ぎて本日だらだらとパラダイス休日を満喫しております。
まだ仕事貯め込んでるんだけど顔が死にかけていたのでお休みできました。
世の中って辛い!

短時間で集中して文章を書けるよう、修行が必要なように思われます。
が、世界観を自分の中に立ち上げるにも時間がかかる始末で。
愛が! 愛が足りない!

無駄のない休日を過ごしていきたいものです。
生存報告的なメモですみません。
でもって、次の更新予定は相変わらず「誇り」なので気長にお待ち下さいませ…。

いつも拍手やメッセージに心付けられております。
ありがとうございます!

拍手[144回]


2013/09/15 02:01 | 雑記
私の夏休みはこれからだ!
お盆は真っ当に仕事と家族サービスに勤しみ、私の真の夏休みは明日からだったりします。
更新は「誇り」になりそうな予感。久々すぎて文体がおかしいぞ、とツッコミながら。
来週火曜からは旅!に出ますのでそれまでに仕上げられるよう頑張ります。
できなかったら旅先でゴロゴロしながら話書きますよう。
Wi-Fiのお陰で便利な世の中になったものです。

私もいい歳なので、近頃は仕事も普段の生活もそれなりに充実して忙しい毎日を送っております。
リア充っぽいことやると話を書く時間が減ってしまうし、かといってオタ充ばかりしていても、自分の生活がないがしろになってしまいがちで、丁度良いバランスで生活できないものかと苦心しております。
世の中には楽しい事や、未知のことがいっぱいありすぎて困ってしまいます。
銀英伝への気持ちは変わらないし、話も書きたいし、その根本は相変わらず私の中に存在しているものの、そればかりを考えていられない、という不均衡。
まあ、なるようにしかならないので、ぼちぼち進んでいくことにしましょう。


拍手やメッセージで気合い入れて下さってありがとうございます。
恩返し、不履行にならぬよう努力しますー。


8/20追記
仕上げきれなかった…ので日曜まで更新持ち越します。
さすがに徹夜で旅立つのはまずい!(といいつつ夜中なのですが)
バカンス先でも宿題やってきます。

拍手[94回]


2013/08/16 23:28 | 雑記
銀英伝舞台「初陣」所感
東京行ってました。仕事もあったけど本丸は土曜日の青年館でした。
銀英伝の舞台は宝塚以来でしたが、銀英伝友の、たあさんに取って頂き観覧の機会を得ました。ありがとう! ありがとう!
自分の大好きなものを一緒に楽しめる空間はよいものです。
そういう意味で、舞台の出来不出来に関わらず、舞台化されたことを私は心から祝福する気持ちで一杯ですし、沢山の方に見てもらいたいと思います。
今回の舞台は、原作ファンは素直に楽しめるものだと思います。アニメファンにも嬉しい仕掛けがいくつもあります。劇中で3Dアニメーション艦隊戦が投影されるのですが、ああ、現代の技術で描くとこうなるのかーと新たな発見に嬉しくなります。
それに、舞台での解釈、表現が与えられることで、原作を振り返るきっかけになり、萌えのパッションがむくむくと沸き上がりました。


舞台で思ったことを箇条書きしてみます。
・脚本は原作に忠実。舞台オリジナル部分はそれほど多くないような気がしますが、台詞の言い回しや、台詞を語るキャラが変更になっていたりします。
・帝国メインで同盟はスパイス。同盟側はヤンとシトレ程度しか登場しませんが、この二人の掛け合いはすごく同盟”らしい”気風が溢れています。
・ヤン役の俳優さんの演技が、仰々しくなくて、冴えない若い学者という表現がぴったりでした。
 同盟軍の中で浮いてしまうヤンの為人がよく出ていて、にやり。
・ベーネミュンデ侯爵夫人が可憐で狂気的でとても良い味付け。広田レオナさん最高。
・安定のアンネローゼ様。
・ラインハルトは怜悧、精悍、稚気あふれる若者らしさが感じられて、お前ラインハルトだよなあ、と保護者気分で見つめてしまいました。
・疾風ウォルフは正義漢、平民で貴族階級に対して空気読めない奴という役どころでして、原作からするとやや短慮なキャラになっていましたが、格好いいし、人間くさくて良いです。
・ロイエンタールがなんだかいい奴になっていました。彼のトラウマが舞台上で殆ど語られないからかもしれません。

以下、超個人的感想。ややネタバレ。
今回の舞台は、ラインハルトの”初陣”エピソードを主体に、裏テーマとしてベーネミュンデ侯爵夫人(以下、B夫人)の絡みで脚本をまとめたのだろうと思います。
B夫人が主役ではないのですが、話の腰を支える位置にいます。
ラインハルトが皇帝打倒を誓ったのは、皇帝の寵姫となったアンネローゼのためであることは、舞台上で何度も繰り返される”私闘”や彼・キルヒアイス・アンネ三者のエピソードで語られます。
ラインハルトにとって、アンネローゼが後宮入りしたことは不幸以外の何者でもない。
しかし、B夫人にとって皇帝の寵愛を受けることが幸福なのであり、人生全てがその為にあるといっても過言ではない。
ラインハルトとB夫人の価値観は、大きく異なっています。

B夫人は皇帝の寵愛を受けるアンネローゼが妬ましく、彼女を追い落とし絶望させようと陰謀を巡らし、ラインハルトを謀殺しようとしますが失敗、最終的には彼女自身が死を賜ることになります。
B夫人は今際まで皇帝を待ち望み、果てます。
彼女はラインハルトの政敵でしたが、一個人とみなせば、愛する人の情を得られなかった憐れな女性でしかなく、それはある意味アンネローゼと似た境遇ーー後宮にいる不幸ーーにあるのではないか、という示唆がなされます。(アンネの「彼女に罪はない」発言)
ラインハルトが清廉潔白、無実の人ではなく、救えなかった不幸とともに栄達していくのだ、という矛盾というか、光と影の象徴としてB夫人がいたのかな、と感じられる脚本でした。
そういう意味では、B夫人は原作の脇キャラから助役としてかなり格上げされた舞台でした。

他にも思うことはあったのですが、また次回!

いつも拍手やメッセージ、ありがとうございます。励ましてもらっています。
夏休みには更新できるようにします!



拍手[37回]


2013/08/04 23:21 | 雑記

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