幼年学校について、再び。
私が幼年学校について考えていた背景には、ラインハルトはなぜ士官学校卒じゃなくても尉官相当で任官し、果ては元帥まで上り詰められたのか?という疑問があったからでした。
彼の超高速昇進については、原作の記述にあるとおり、ラインハルト自身の有能さに加え、アンネの存在が無言の圧力となったこと(寵姫の弟に自分の下で死なれたら困るとか、走るトラブルメーカーをさっさと厄介払いしたい、という上司の思惑が生じる)、また戦争が激化した社会状況であったことが重なったからである、と私も思っています。
さて、幼年学校卒で一丁前の軍人になれたか?について。
ラインハルトとキルヒアイスは同じように幼年学校卒で任官しています。ラインハルトは少尉任官(皇帝の手心あり)、キルヒアイスは准尉で初陣を飾ります。ちなみに士官学校卒だと少尉任官。
このことで、幼年学校が、ある種のエリート学校扱いであることが想像できます。キルヒ入学でアンネの口添えがあったから…となっているので、基本的に平民はお呼びじゃない学校の模様。(でも皆無ではないはず)
幼年学校のカリキュラムは、貴族子弟向けであることが想像できますが、しかし外伝朝の夢、夜の歌を見る限りはやはりそれなりの厳しい規則が存在する学校であるかと思われます。
幼年学校は軍人を志す貴族子弟のための学校、という位置付けでとりあえずは間違いないでしょう。
で、授業内容にどの程度の軍事専門教育があるか?ということを考える前に、ラインハルトの幼年学校卒業直後の仕官は、果たしてどれくらい一般的だったか?ということを考えてみたいと思います。
その前段階として、銀河帝国の学制について述べます。
銀河帝国の学制は、おそらくドイツをモデルにしていると思われます。(そして現在のドイツの徴兵は満19歳から。WW1の頃は16前後~だったようですが)
で、ドイツの学制はちょっと複雑ですが、10歳で一次分岐(大学進学組、実技専門系組、それ以外)、10歳の時点でその他に分類されると、15歳で就業することがありえます。
実技系だと、職業訓練校的な専門学校へ通うなら更に4年→社会へ、大学進学なら15歳から2・3年の教育を経て大学へ入学(5~6年で修士卒の割合多し。国民全体の2・3割しか大卒がいない)となります。
この形式がそのまま銀河帝国に適用できるとは言いませんが、仮にドイツ型の学制ならば、15歳の時点で、社会に出るか更なる教育を受けるかの選択が存在するかもしれない、と想定できます。
というのも、幼年学校は実技専門系の学校に分類され、ちょうど修学年限は5年です。
さらなるエリート教育なら士官学校へ、でも早く現場へ…ということで社会へ出る、仕官することもおかしくはなさそうです。
つまり、ラインハルトの15歳時点での仕官は、桁外れの例外ではなかった、とここで仮定します。
とすると、幼年学校の教育内容は、意外に軍事専門教育の割合が高かったかもしれない、と思うことができます。
まあ日本の10歳~15歳の教育内容を考えてみて、戦争やってる国で軍人養成予備校な位置付けであれば、国語の授業なんて半分以下、美術、音楽、家庭、保健体育なんてカットか1割程度、全寮制で朝8時半~17時頃まで授業詰め込めば、実技や教練の時間が沢山作れるかと思います。
ここまで考えを進めると、お、別に幼年学校卒でも軍人になれるかも、と思えてきました(笑)
幼年学校内にも幾つかコースがあって、卒業時点で仕官する者は特別コース的に、普通の生徒よりも軍事教育の割合が高いとか、週末まで授業びっしりとか、レポート提出地獄があるとか、きっつい生活してるかもしれません。
ただ、では士官学校の存在意義は?という疑問が出てきます。
軍隊には色々な部門があって、参謀、艦隊運用、兵站、情報などなど専門が分かれますから、士官学校は幅広い分野の軍事専門教育を受けられる総合学校であり、一方の幼年学校はとても限られた種類の教育しか受けられなかった、ということにしておきましょう。うん。
軍人の基礎訓練と、戦術や戦略の基礎理論と…あとは現場で自助努力!って感じかもしれません。
なので、15歳で幼年学校から現場に人が来る、となった時には、現場の方々は「うへー」って辟易することが多かったかも。(使えない奴ら、と思われていた可能性が…)
ふー、とりあえずこれにて私の幼年学校考察は終わらせて頂きます(笑)
ご意見など下さった皆様、ありがとうございました。
突っ込みなどありましたら、またメッセージ下さい(笑)
そういえば、先日の騒動に関して、該当サイトで拙宅を紹介して下さった方と連絡がとれました。
お返事もさきほど差し上げて、万事解決…と思います。
韓国からお便り下さった皆様、ありがとうございました。
日本語で申し訳ありませんが、後日あらためてお返事致します。
今後も、どうぞよろしくお願い致します。
拍手やメッセージ、とっても励みになります!
ありがとうございます。
お返事はまた明日させて下さい!
私が幼年学校について考えていた背景には、ラインハルトはなぜ士官学校卒じゃなくても尉官相当で任官し、果ては元帥まで上り詰められたのか?という疑問があったからでした。
彼の超高速昇進については、原作の記述にあるとおり、ラインハルト自身の有能さに加え、アンネの存在が無言の圧力となったこと(寵姫の弟に自分の下で死なれたら困るとか、走るトラブルメーカーをさっさと厄介払いしたい、という上司の思惑が生じる)、また戦争が激化した社会状況であったことが重なったからである、と私も思っています。
さて、幼年学校卒で一丁前の軍人になれたか?について。
ラインハルトとキルヒアイスは同じように幼年学校卒で任官しています。ラインハルトは少尉任官(皇帝の手心あり)、キルヒアイスは准尉で初陣を飾ります。ちなみに士官学校卒だと少尉任官。
このことで、幼年学校が、ある種のエリート学校扱いであることが想像できます。キルヒ入学でアンネの口添えがあったから…となっているので、基本的に平民はお呼びじゃない学校の模様。(でも皆無ではないはず)
幼年学校のカリキュラムは、貴族子弟向けであることが想像できますが、しかし外伝朝の夢、夜の歌を見る限りはやはりそれなりの厳しい規則が存在する学校であるかと思われます。
幼年学校は軍人を志す貴族子弟のための学校、という位置付けでとりあえずは間違いないでしょう。
で、授業内容にどの程度の軍事専門教育があるか?ということを考える前に、ラインハルトの幼年学校卒業直後の仕官は、果たしてどれくらい一般的だったか?ということを考えてみたいと思います。
その前段階として、銀河帝国の学制について述べます。
銀河帝国の学制は、おそらくドイツをモデルにしていると思われます。(そして現在のドイツの徴兵は満19歳から。WW1の頃は16前後~だったようですが)
で、ドイツの学制はちょっと複雑ですが、10歳で一次分岐(大学進学組、実技専門系組、それ以外)、10歳の時点でその他に分類されると、15歳で就業することがありえます。
実技系だと、職業訓練校的な専門学校へ通うなら更に4年→社会へ、大学進学なら15歳から2・3年の教育を経て大学へ入学(5~6年で修士卒の割合多し。国民全体の2・3割しか大卒がいない)となります。
この形式がそのまま銀河帝国に適用できるとは言いませんが、仮にドイツ型の学制ならば、15歳の時点で、社会に出るか更なる教育を受けるかの選択が存在するかもしれない、と想定できます。
というのも、幼年学校は実技専門系の学校に分類され、ちょうど修学年限は5年です。
さらなるエリート教育なら士官学校へ、でも早く現場へ…ということで社会へ出る、仕官することもおかしくはなさそうです。
つまり、ラインハルトの15歳時点での仕官は、桁外れの例外ではなかった、とここで仮定します。
とすると、幼年学校の教育内容は、意外に軍事専門教育の割合が高かったかもしれない、と思うことができます。
まあ日本の10歳~15歳の教育内容を考えてみて、戦争やってる国で軍人養成予備校な位置付けであれば、国語の授業なんて半分以下、美術、音楽、家庭、保健体育なんてカットか1割程度、全寮制で朝8時半~17時頃まで授業詰め込めば、実技や教練の時間が沢山作れるかと思います。
ここまで考えを進めると、お、別に幼年学校卒でも軍人になれるかも、と思えてきました(笑)
幼年学校内にも幾つかコースがあって、卒業時点で仕官する者は特別コース的に、普通の生徒よりも軍事教育の割合が高いとか、週末まで授業びっしりとか、レポート提出地獄があるとか、きっつい生活してるかもしれません。
ただ、では士官学校の存在意義は?という疑問が出てきます。
軍隊には色々な部門があって、参謀、艦隊運用、兵站、情報などなど専門が分かれますから、士官学校は幅広い分野の軍事専門教育を受けられる総合学校であり、一方の幼年学校はとても限られた種類の教育しか受けられなかった、ということにしておきましょう。うん。
軍人の基礎訓練と、戦術や戦略の基礎理論と…あとは現場で自助努力!って感じかもしれません。
なので、15歳で幼年学校から現場に人が来る、となった時には、現場の方々は「うへー」って辟易することが多かったかも。(使えない奴ら、と思われていた可能性が…)
ふー、とりあえずこれにて私の幼年学校考察は終わらせて頂きます(笑)
ご意見など下さった皆様、ありがとうございました。
突っ込みなどありましたら、またメッセージ下さい(笑)
そういえば、先日の騒動に関して、該当サイトで拙宅を紹介して下さった方と連絡がとれました。
お返事もさきほど差し上げて、万事解決…と思います。
韓国からお便り下さった皆様、ありがとうございました。
日本語で申し訳ありませんが、後日あらためてお返事致します。
今後も、どうぞよろしくお願い致します。
拍手やメッセージ、とっても励みになります!
ありがとうございます。
お返事はまた明日させて下さい!
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