リアルじゃなくて、銀/英/伝世界の話です。
メッセージ頂いたので考えてみました。
頂いた内容の論点としては、イトコ婚(四親等)は、帝国もしくは同盟において法的に認められるか?ということと、もし禁じられているならそれはなぜか。
メッセージでは、血統重視のお家事情が絡む帝国はイトコ婚ありかもというお話で、同盟では禁止。なぜなら、同盟成立後は人口の増加加速を政策として取り入れたため、先天性異常を回避する動機が多くあった、というご指摘でした。
まず前提として、現実のお話で以下を確認。
・日本ではイトコ婚OKだが、お隣の韓国では駄目、イスラム教徒ではイトコ婚が多かったりと、文化的背景や意味づけが絡む問題である。文化人類学の権威レヴィ・ストロースの研究では、(だいぶ端折って言うと)イトコ婚のやり方が伝統的に決まっていて、それを奨励(もしくはそれが普通)な地域もある。
・イトコ婚の子供の先天性異常発現率は、赤の他人同士の婚姻と比べ約3%高まるが、これは高齢出産の際のリスクと同程度である。だがイトコ婚の男女がともに病因となりうる劣性遺伝子を保有する場合、発症確率は通常よりもかなり高まる。(あるケースでは32倍とのこと。参考:http://www.primate.or.jp/PF/yasuda/11.html)
さて、現実から離れて見ましょう。
私がまず思ったのは、銀/英/伝の世界で、遺伝子関係の技術がどこまで進んだか?です。先天性の遺伝疾患を発見し、出産以前に治療できるなら近親婚タブーは弱まると思ったからです。
しかしルドルフの娘だか息子だかに遺伝疾患があったとか、ゴールデンバウムの家系には遺伝疾患の持ち主が多くあるとか田中氏が散々書いているので、この考えは却下。それに劣悪遺伝子排除法も、生後の状態から劣悪か否かを判断するようなニュアンスでしたし…。
(遺伝学的には誰しも病気となりうる劣性遺伝子をいくつかは抱えているそうです)
これを踏まえると、意外に帝国でもイトコ婚は忌避されていたかも。遺伝病発症率が高まるのを、貴族は面子のためにどうしても避けたいでしょうし。それがルドルフの思想にもとづいた人間の分類で、貴族は高貴で平民より優れてなければならないので。
ただ晴眼帝マクシミリアン・ヨーゼフ何世だっけか、排除法を有名無実化してからは貴族も人間だからたまには遺伝病保有者の一人や二人でるだろーって認知が世の中に広まってたりするかも。
というわけで、個人的に帝国ではイトコ婚は法的にはOKかもだけど、みんな進んではしないといった雰囲気を予想。…悪くすると、発病者が居るから一族郎党後ろ指指される可能性があるのが遺伝疾患というものでしょう。(善悪や私自身の信念は別にして、一般論です)
一方の同盟側でも、ロングマーチを終え建国時(帝国歴218年)には人口16万人で、それから250年あまりで人口130億まで増加させています。…ものすごい大量生産です。とはいえ日本も1900年の2千万人から百年あまりで1億三千か四千万まで増えているので、無理ではない…のかどうかは私にはわからない。けれど、単純計算で16万人を世代交代6回(40年に一度と仮定)で8125倍にするって、すごく大変だと思います。
で、イトコ婚が禁止されてるか否かですが、多産推奨ならあえて規制は設けない…と考えられないでしょうか? リスクがかなり高い3親等以内の婚姻は禁止でも、4親等だとリスクとメリットを測った上で決定されそうです。えーっと、一般の婚姻より多少ハードルが高くて、遺伝子検査が必須になってるとか…そういうことはあるかも。検査結果を提出しないとイトコ婚は法的に認定されないとかね。
だが検査をパスすればイトコ婚もOKっぽい。もしかしたら、三親等もOKになるかもしれませんね。
あと、この考えはとあるサイト様の銀/英/伝小説に被ってるかもしれませんが、(記憶があやふやですみません)同盟は帝国とは違うんだという主張を常にしたいがために、遺伝子失陥の治療研究に莫大なコストをかけ、出生前治療の方法を確立してるかもしれないです。そうすると、多少リスクが高まるイトコ婚も別に気にしないということもあり得るかも?
というわけで、私は逆に帝国ではイトコ婚ダメ、同盟はOKなのではないかと想像しました。
もしかしたら明日へ続く。
そういえば、往復書簡は帝国歴477年8月の出来事です。Act1の途中の話。
博物館でユリウスと会うのは同年10月のことなので、その前振りを長くやってるside story往復書簡です(笑)
拍手とメッセージでの応援、本当に嬉しいです!
ありがとうございます!
拍手お返事はまた明日させてください…猛烈に眠気が…。
メッセージ頂いたので考えてみました。
頂いた内容の論点としては、イトコ婚(四親等)は、帝国もしくは同盟において法的に認められるか?ということと、もし禁じられているならそれはなぜか。
メッセージでは、血統重視のお家事情が絡む帝国はイトコ婚ありかもというお話で、同盟では禁止。なぜなら、同盟成立後は人口の増加加速を政策として取り入れたため、先天性異常を回避する動機が多くあった、というご指摘でした。
まず前提として、現実のお話で以下を確認。
・日本ではイトコ婚OKだが、お隣の韓国では駄目、イスラム教徒ではイトコ婚が多かったりと、文化的背景や意味づけが絡む問題である。文化人類学の権威レヴィ・ストロースの研究では、(だいぶ端折って言うと)イトコ婚のやり方が伝統的に決まっていて、それを奨励(もしくはそれが普通)な地域もある。
・イトコ婚の子供の先天性異常発現率は、赤の他人同士の婚姻と比べ約3%高まるが、これは高齢出産の際のリスクと同程度である。だがイトコ婚の男女がともに病因となりうる劣性遺伝子を保有する場合、発症確率は通常よりもかなり高まる。(あるケースでは32倍とのこと。参考:http://www.primate.or.jp/PF/yasuda/11.html)
さて、現実から離れて見ましょう。
私がまず思ったのは、銀/英/伝の世界で、遺伝子関係の技術がどこまで進んだか?です。先天性の遺伝疾患を発見し、出産以前に治療できるなら近親婚タブーは弱まると思ったからです。
しかしルドルフの娘だか息子だかに遺伝疾患があったとか、ゴールデンバウムの家系には遺伝疾患の持ち主が多くあるとか田中氏が散々書いているので、この考えは却下。それに劣悪遺伝子排除法も、生後の状態から劣悪か否かを判断するようなニュアンスでしたし…。
(遺伝学的には誰しも病気となりうる劣性遺伝子をいくつかは抱えているそうです)
これを踏まえると、意外に帝国でもイトコ婚は忌避されていたかも。遺伝病発症率が高まるのを、貴族は面子のためにどうしても避けたいでしょうし。それがルドルフの思想にもとづいた人間の分類で、貴族は高貴で平民より優れてなければならないので。
ただ晴眼帝マクシミリアン・ヨーゼフ何世だっけか、排除法を有名無実化してからは貴族も人間だからたまには遺伝病保有者の一人や二人でるだろーって認知が世の中に広まってたりするかも。
というわけで、個人的に帝国ではイトコ婚は法的にはOKかもだけど、みんな進んではしないといった雰囲気を予想。…悪くすると、発病者が居るから一族郎党後ろ指指される可能性があるのが遺伝疾患というものでしょう。(善悪や私自身の信念は別にして、一般論です)
一方の同盟側でも、ロングマーチを終え建国時(帝国歴218年)には人口16万人で、それから250年あまりで人口130億まで増加させています。…ものすごい大量生産です。とはいえ日本も1900年の2千万人から百年あまりで1億三千か四千万まで増えているので、無理ではない…のかどうかは私にはわからない。けれど、単純計算で16万人を世代交代6回(40年に一度と仮定)で8125倍にするって、すごく大変だと思います。
で、イトコ婚が禁止されてるか否かですが、多産推奨ならあえて規制は設けない…と考えられないでしょうか? リスクがかなり高い3親等以内の婚姻は禁止でも、4親等だとリスクとメリットを測った上で決定されそうです。えーっと、一般の婚姻より多少ハードルが高くて、遺伝子検査が必須になってるとか…そういうことはあるかも。検査結果を提出しないとイトコ婚は法的に認定されないとかね。
だが検査をパスすればイトコ婚もOKっぽい。もしかしたら、三親等もOKになるかもしれませんね。
あと、この考えはとあるサイト様の銀/英/伝小説に被ってるかもしれませんが、(記憶があやふやですみません)同盟は帝国とは違うんだという主張を常にしたいがために、遺伝子失陥の治療研究に莫大なコストをかけ、出生前治療の方法を確立してるかもしれないです。そうすると、多少リスクが高まるイトコ婚も別に気にしないということもあり得るかも?
というわけで、私は逆に帝国ではイトコ婚ダメ、同盟はOKなのではないかと想像しました。
もしかしたら明日へ続く。
そういえば、往復書簡は帝国歴477年8月の出来事です。Act1の途中の話。
博物館でユリウスと会うのは同年10月のことなので、その前振りを長くやってるside story往復書簡です(笑)
拍手とメッセージでの応援、本当に嬉しいです!
ありがとうございます!
拍手お返事はまた明日させてください…猛烈に眠気が…。
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