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2025/02/10 09:03 |
エヴァ
部屋の片隅に突っ込んだままの段ボールから必要なものを取り出そうとして開けたら、漫画エヴァが出てきたので読んでしまった。
以下おもったこと。

私は鍵っ子だったので幼い頃からアニメや漫画を友として育ったのだけれど、ある時期からアニメや漫画のストーリーって狙ってアンチ王道が王道になったというか、それまで美しく素晴らしいとして描かれてきたものが裏返ったような気が今でもしている。
誰かが何か言ったわけでもなかろうが、たぶん王道に飽き飽きしていたというか、現実ってそんな綺麗なもんじゃないよねーってことがアニメに反映されだした。それはアニメが大人向けになったともいえるかもしれない。
私が子供の頃は、アニメや漫画って恥ずかしいものだった。隠れて読む物だったし、オタク趣味は蔑まれる気風があった(今でもあるけどだいぶソフトになった)

そんな世間の空気の中でアニメと密接に付き合ったアニメ第二世代、団塊家族の子供たちが大人になって描いた物語は、国や社会や大人が押し付けてきた普通とか、偉いとかいった価値観に対抗したものだった。
どこぞの学者が、サブカルはオーソドックス(正統)、メジャーに対するアンチテーゼ、相対化された文化だとのたまったのですが(つまり正統があるからサブが派生するという)、主流な価値観からみてダメダメ言われてたアニメや漫画が、主流価値観に対して喧嘩を売った、と。
そうして、アニメは夢や空想といった別世界の物語じゃなくて、相対的価値観を導入することで現実の延長線上に位置するようになったのかもしれない。

ここから別話。
二次元のお話をどれだけ自分に、現実に近づけて読むかは人それぞれだけど、単に消費するだけの話が増えたなーと個人的に思う。
こう、読んでても自分を素通りしていって何も残らない。現実からは遠い。登場人物も遠い。
たぶん、子供時代より自我が確立されて、登場人物への感情移入やトレースをしにくくなったからだろうけど。
商品として選ばれるためにエンタメ性が必要なんだろうけど、心の機微を伴わない話は一瞬で忘れ去ってしまう。
後味の悪い結末、何かを考えさせる歯切れの悪さ、もやもやした感じ、そういうのをもっと大事にしてもいいと思うんだけど、まあ売れないから駄目か?
ファンタジックチルドレンみたいな…実際に売れてないな。

そんなこと考えると、いかに立ち止まってゆっくり考える時間のない生活を送っているかということが気になってくる。
別に葉っぱにでんでん虫がくっついてるかどうかなんて知らなくても、原発問題がどうなってるかなんて考えなくても毎日進んでいく訳で。

エヴァの話から逸れに逸れたけど、まあ、カヲル君は漫画版の方がいい味だしてましたね(強引に戻す)
人間的興味って突き詰めたら恋愛に似た形になるの?ってちょっと考えさせれた。
素面で語るには恥ずかしいあれこれが浮かんだので今日はこの辺にしておきます。

拍手やメッセージ、いつも本当にありがとうございます。
うんうん唸りながらいま続きを頑張っておりますので、いましばらくお待ちくださいませ。

拍手[28回]

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2011/08/03 23:49 | 雑記

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