もはや銀/英/伝の欠片すら見えない話になりそうですが、今夜中にカイルの短編が上がるかもしれません。
誰が得するって、私の自己満足以外にありえない…。
<追記>
「遠雷」は、ずっと以前に書き始めて放置していたものなので、ちょっとまとまりの悪い短編になってしまいました。
令嬢本人の知らないところで、悶着というか葛藤があったりしただろう、と。
書きながらも、お前はどうしたいんだ!どっちがいいんだ!と問いかけ続けてしまいました。彼はこれまで愛とか友情を鼻で笑って生きてきたのに、今の状況が…→気持ち悪い、です。ミトメタクナーイってやつです。
安易に人を信用するのも考え物ですね、主人公。平和ぼけの国から来ているので、仕方ないのかも。
全開オリキャラ物語です。はい。需要を考えないサイトですみません(土下座)
話変わって、アンネローゼ考。
彼女は、母死後のミューゼル家において父と弟の緩衝材になっていた関係もあって、かなり気遣いができる人物だったと思います。で、弟を可愛がって、弟のわがままにも優しく応じてあげている内に、自分の気持ちを殺すような性格になってしまったのかもしれません(ここは妄想)
他者を優先して、自分は三歩下がって状況を見守る位置を好みそうです。考えれば考えるほど、「仕方ない」を呪文にして生きていたようなキャラに思えて仕方ない。
何も望まなければ絶望しない、そういう後ろ向き思考な部分があったのかも…。
※ネタバレは反転。一応…。
キルヒアイスの死に関して、自責の念は強かったと思います。
仲良くしてね、という言葉だけじゃなく、彼女は陛下におねだりして弟と赤毛を昇進や異動でも離さないで欲しいって行動しているので、結果的に赤毛の人生を弟に捧げさせた(彼女の視点では、です。赤毛本人は自由意思を主張するでしょう)のは自分かもしれない、って思い込みそう。
彼女が弟をどう思っていたかについては、家族愛もあって、一種の母性的な愛の対象でもあったかもしれないけれど、本音の部分では嫉妬もあったと思います。じゃないと、赤毛のっぽさん死後に何で弟との別居を言い出したかわからない。未来を掴もうとする弟の側に、過去に生きる自分は「いられない」んじゃなくて、「いたくない」と思ったからこその提案だったはずです。
なぜ、いたくないのか? 答は、赤毛の死の原因となったから。そして、自分はこれまでの人生で弟に色んなものを犠牲にして与えてきたと、彼女自身が思ったから、と穿ってみたり…。
自己犠牲を100%甘受できる、仏のような人間などいないはず。普段はそう思っていても、ふとしたときに、なんで私はこんな風に…って思うのが人間というものです。原作では、彼女はまさに神聖不可侵な女神様のような立場で描かれるので、こういう人間的葛藤は全く見えないのですが、個人的には彼女の内側はかなり寒風吹きすさぶ状態であったかと。
とはいっても、それを表に出さない位に性格ができた人だったのは、間違いないのでしょう。
陛下に対しては、最初は異性として嫌悪感を抱く状況だったと思いますが、仕方ない、家族のため、って割り切って静かにお相手してたと思います。そうして皇帝の側にいる内に、実は陛下って可哀想な人なんだ、この人もある種、無理な自己犠牲を強いられた人なんだって共感した部分があったかもしれない。(という妄想)
同病相憐れむみたいな感じで、静かに毎日を望み望まれるまま過ごしていったのかもしれません。二人とも、未来がないという点では変わらないですね。
アンネが後宮に召された直接の原因は、皇帝が自ら招いた訳ではなく、お役人がアンネを見初めて差し出した訳なので、その辺の事情を悟っているアンネには、フリードリヒ4世を憎む気持ちは乏しかったのではないでしょうか。
弟が打倒皇帝!と息巻くのを諭しもしなかったのは、おそらく自分が解放されたいからというよりは、陛下の願い(黄金樹倒れるのもまた一興)を知っていたために黙認したのかもしれない、と見ることもできそうです。
「朽ち花の祈り」で彼女はフリードリヒ4世を我が陛下と呼びますが、彼女にとってはマイン・カイザーは唯一フリードリヒ4世以外にいなかった。そういう気持ちが、私にはあります。
忘れてはならない、アンネとキルヒアイスの関係に関して。
二人の恋が成就することは、一生涯なかったろうと思います。皇帝の寵姫となった時点で、アンネは自分の未来を捨てたし、弟に尽くしてくれる赤毛にこれ以上ミューゼル家に奉仕させたくない気持ちがあったかも。
自分は羽ばたけない、二人で未来を手にしてくれ、って感じの述懐が原作か漫画にあったので、たとえ後宮から解放された後でも、赤毛には皇帝の元寵姫より相応しい別の女性がいるでしょう、って諭して身を引きそう。それがアンネの愛、って感じで…とことん自己犠牲な人ですね!
これで彼の寿命がもっと長ければキルヒの粘り勝ちもあったかもしれないが、シュワルツェンで暮らした僅かな期間で二人の仲が進展したとは全く持って思えません。
つらつらとアンネ語りでした。
人間味の薄い描かれ方なので、いまいち私は彼女のことを掴めていません。
ここはこう思うぜ!というご意見などありましたら、教えて下さると嬉しいです。
拍手やメッセージにエネルギーをわけて頂いております。
ありがとうございます!
誰が得するって、私の自己満足以外にありえない…。
<追記>
「遠雷」は、ずっと以前に書き始めて放置していたものなので、ちょっとまとまりの悪い短編になってしまいました。
令嬢本人の知らないところで、悶着というか葛藤があったりしただろう、と。
書きながらも、お前はどうしたいんだ!どっちがいいんだ!と問いかけ続けてしまいました。彼はこれまで愛とか友情を鼻で笑って生きてきたのに、今の状況が…→気持ち悪い、です。ミトメタクナーイってやつです。
安易に人を信用するのも考え物ですね、主人公。平和ぼけの国から来ているので、仕方ないのかも。
全開オリキャラ物語です。はい。需要を考えないサイトですみません(土下座)
話変わって、アンネローゼ考。
彼女は、母死後のミューゼル家において父と弟の緩衝材になっていた関係もあって、かなり気遣いができる人物だったと思います。で、弟を可愛がって、弟のわがままにも優しく応じてあげている内に、自分の気持ちを殺すような性格になってしまったのかもしれません(ここは妄想)
他者を優先して、自分は三歩下がって状況を見守る位置を好みそうです。考えれば考えるほど、「仕方ない」を呪文にして生きていたようなキャラに思えて仕方ない。
何も望まなければ絶望しない、そういう後ろ向き思考な部分があったのかも…。
※ネタバレは反転。一応…。
キルヒアイスの死に関して、自責の念は強かったと思います。
仲良くしてね、という言葉だけじゃなく、彼女は陛下におねだりして弟と赤毛を昇進や異動でも離さないで欲しいって行動しているので、結果的に赤毛の人生を弟に捧げさせた(彼女の視点では、です。赤毛本人は自由意思を主張するでしょう)のは自分かもしれない、って思い込みそう。
彼女が弟をどう思っていたかについては、家族愛もあって、一種の母性的な愛の対象でもあったかもしれないけれど、本音の部分では嫉妬もあったと思います。じゃないと、赤毛のっぽさん死後に何で弟との別居を言い出したかわからない。未来を掴もうとする弟の側に、過去に生きる自分は「いられない」んじゃなくて、「いたくない」と思ったからこその提案だったはずです。
なぜ、いたくないのか? 答は、赤毛の死の原因となったから。そして、自分はこれまでの人生で弟に色んなものを犠牲にして与えてきたと、彼女自身が思ったから、と穿ってみたり…。
自己犠牲を100%甘受できる、仏のような人間などいないはず。普段はそう思っていても、ふとしたときに、なんで私はこんな風に…って思うのが人間というものです。原作では、彼女はまさに神聖不可侵な女神様のような立場で描かれるので、こういう人間的葛藤は全く見えないのですが、個人的には彼女の内側はかなり寒風吹きすさぶ状態であったかと。
とはいっても、それを表に出さない位に性格ができた人だったのは、間違いないのでしょう。
陛下に対しては、最初は異性として嫌悪感を抱く状況だったと思いますが、仕方ない、家族のため、って割り切って静かにお相手してたと思います。そうして皇帝の側にいる内に、実は陛下って可哀想な人なんだ、この人もある種、無理な自己犠牲を強いられた人なんだって共感した部分があったかもしれない。(という妄想)
同病相憐れむみたいな感じで、静かに毎日を望み望まれるまま過ごしていったのかもしれません。二人とも、未来がないという点では変わらないですね。
アンネが後宮に召された直接の原因は、皇帝が自ら招いた訳ではなく、お役人がアンネを見初めて差し出した訳なので、その辺の事情を悟っているアンネには、フリードリヒ4世を憎む気持ちは乏しかったのではないでしょうか。
弟が打倒皇帝!と息巻くのを諭しもしなかったのは、おそらく自分が解放されたいからというよりは、陛下の願い(黄金樹倒れるのもまた一興)を知っていたために黙認したのかもしれない、と見ることもできそうです。
「朽ち花の祈り」で彼女はフリードリヒ4世を我が陛下と呼びますが、彼女にとってはマイン・カイザーは唯一フリードリヒ4世以外にいなかった。そういう気持ちが、私にはあります。
忘れてはならない、アンネとキルヒアイスの関係に関して。
二人の恋が成就することは、一生涯なかったろうと思います。皇帝の寵姫となった時点で、アンネは自分の未来を捨てたし、弟に尽くしてくれる赤毛にこれ以上ミューゼル家に奉仕させたくない気持ちがあったかも。
自分は羽ばたけない、二人で未来を手にしてくれ、って感じの述懐が原作か漫画にあったので、たとえ後宮から解放された後でも、赤毛には皇帝の元寵姫より相応しい別の女性がいるでしょう、って諭して身を引きそう。それがアンネの愛、って感じで…とことん自己犠牲な人ですね!
これで彼の寿命がもっと長ければキルヒの粘り勝ちもあったかもしれないが、シュワルツェンで暮らした僅かな期間で二人の仲が進展したとは全く持って思えません。
つらつらとアンネ語りでした。
人間味の薄い描かれ方なので、いまいち私は彼女のことを掴めていません。
ここはこう思うぜ!というご意見などありましたら、教えて下さると嬉しいです。
拍手やメッセージにエネルギーをわけて頂いております。
ありがとうございます!
以下、拍手返信
26日
>友様
咲く気がなかった花、というのは言い得て妙ですね。
確かに彼女の人生は開かずに摘み取られ、そして結局、ゴ王朝崩壊後も咲くことを諦めたままだった、という気がします。それが彼女の信念だったのかはわかりませんが、自心を殺すスタンスは筋の通った精神がないと難しそうです。
二次創作は、だからこそ面白いと思います。原作ありきなんですけど、見方や考え方は人それぞれで、それを見られる面白さがある。まあどこまで妄想の羽を広げるか、というのはいつも大問題な訳ですが(笑)
ねんねこへのご声援もありがとうございます!
彼女はどうやって帰ることになるのか、オーディンのみぞ知る状態です。いずれ猫姿で騒動に巻き込まれたりすることもあるやもしれません。華麗なる猫令嬢の活躍を楽しんで頂けるよう、私も妄想に励みたいと思います。
メッセージとても嬉しかったです。ありがとうございました!
>五十嵐 楓様
五十嵐様のメッセージで彼の誕生日と気付いた不届き者ですみません!
そしてあの部分を再読下さってありがとうございます! 甘さ皆無な士官学校での遭遇シーンを読み返して頂けるとうかがって天にも昇る気持ちです。
いずれロイエンタールにも再登場してもらうことは確定しております。新たな萌えポイントをご提供できたらと思います。
メッセージありがとうございました!
26日
>友様
咲く気がなかった花、というのは言い得て妙ですね。
確かに彼女の人生は開かずに摘み取られ、そして結局、ゴ王朝崩壊後も咲くことを諦めたままだった、という気がします。それが彼女の信念だったのかはわかりませんが、自心を殺すスタンスは筋の通った精神がないと難しそうです。
二次創作は、だからこそ面白いと思います。原作ありきなんですけど、見方や考え方は人それぞれで、それを見られる面白さがある。まあどこまで妄想の羽を広げるか、というのはいつも大問題な訳ですが(笑)
ねんねこへのご声援もありがとうございます!
彼女はどうやって帰ることになるのか、オーディンのみぞ知る状態です。いずれ猫姿で騒動に巻き込まれたりすることもあるやもしれません。華麗なる猫令嬢の活躍を楽しんで頂けるよう、私も妄想に励みたいと思います。
メッセージとても嬉しかったです。ありがとうございました!
>五十嵐 楓様
五十嵐様のメッセージで彼の誕生日と気付いた不届き者ですみません!
そしてあの部分を再読下さってありがとうございます! 甘さ皆無な士官学校での遭遇シーンを読み返して頂けるとうかがって天にも昇る気持ちです。
いずれロイエンタールにも再登場してもらうことは確定しております。新たな萌えポイントをご提供できたらと思います。
メッセージありがとうございました!
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